【Brewer's Note】DEEPSEEK -Honey-

こんにちは!

昨年にもリリースしたバレルエイジシリーズのDEEPSEEKは、今年で二回目になりました。

DEEPSEEKを片手に、ゆったり過ごす休日も上々。瓶の中でも緩やかに変化していきますので、ちょっと置いておいて味を見比べてみたりしても楽しいかもです。

DEEPSEEK -Honey-

  • とろっとした質感と深みのある黄金色

  • 濃厚な蜂蜜、バター、バニラのような甘みの強い香り

  • 適度な酸味と極甘口のフィニッシュ

「Barrel-Aged」それは醸造を志す人達にとって興味と冒険心が尽き果てない挑戦の一つだと考えています。樽の中にいれた酒が取り出してみたときにどうなるかの予想がつかないことから樽熟成のことを「Blackbox」と表現する醸造家もいるくらいです。今回はバーボンが熟成されていた樽でハイアルコールで甘口のミードを半年熟成させました。バーボンを熟成させるときに樽の中をしっかり焼くのですが、それによって木の成分に化学変化がおき、バニラのような匂いが多く形成されます。そのため、バーボンはバニラのような甘い匂いに特徴がありますし、バーボンバレルで熟成させた別のお酒にも甘美な匂いがつきやすいです。

DEEPSEEK Barrel-Aged Meadもしっかり甘い匂いがつき、濃厚な舌触りが蜂蜜を贅沢に使用したスイーツを食べているような満足感を与えてくれます。少量ずつ楽しんでもらえるように、今回は500mlでかつキャップ使用のボトルに入れました。

余韻が長いのでミード単体で楽しんでもらっても良いですし、カカオ多めのチョコレートと合わせて苦味と甘味のハーモニーを楽しんでもらうのも◎です。

 

Episode

今年は二回目のリリースになりましたが、せっかくなので初年度の初々しい谷澤の感想を置いておきますね。今年の感想は、「やっぱりバレルはいいなぁ...!!!!」です。寒いときはやっぱりこれよ。

Barrel-Agedの商品を出すのは僕たちにとってこれが初めてとなるのですが、それ以外にも僕たちにとって初めての試みがありました。それが発酵を止めない、いわゆる伝統的なミードの醸造でした。

自分たちにとってはじめての完全発酵のミードでしたが、無事発酵が理想的なところで止まり樽熟成用のミードができあがりました。原酒となるミードは樽熟成する前の段階からバニラやシナモンといった甘い匂いが強かったので正直なところ最初から期待は大きかったです。「すごいモノができるんじゃないか」という胸の高鳴りがやまず、明日どうなってるかな?1ヶ月どうなってるかな?なんてことをずっと考えていました。小さい頃のアサガオ観察に似た感情です。