今年も両手を合わせ、熱心に擦り合わせながら暖を取るシーズンがやってきました。寒い季節はミードのシーズンです。熱燗もいいけど、ミードにだって光を当ててあげたいと熱心に思う男たちから1本のミードがリリースです。
今回のリリースはチョコレートミード。カカオを使ってチョコ感を出すのが通例なお酒の世界ですが、今回はもっとダイレクトにチョコレートをまんま入れました。使用したチョコレートは神戸の塩屋にあるシオヤチョコレートさんのガーナカカオのチョコレート。
しっかりとしたコクに加えて、ほのかな酸味がミードにとっても合う。バーボンバレルで熟成したミードに合わせて作りました。アルコール度数は少し高めですが、お酒が苦手な人の「大人なお酒」デビュー戦にもってこいじゃないかと勝手にワクワクしています。数量限定ですので、お早めに👌
〈Yasu→Shioya〉
神戸の塩屋に行ったのは去年の夏ごろ。チョコレートを使ったミードを作りたい!と思って、bean to barをやっているチョコレート屋さんを調べました。そしたら、とってもキュートなロゴのお店が、おしゃれな町代表の神戸にありました。それがシオヤチョコレートさん。中にはとてもとても強面の福岡さんが一人で切り盛りしていたのですが、やっぱり強面の人は話しかけてみるととっても優しい。いつだってそんな経験しかしていません。
福岡さんの作るチョコレートはとっても雰囲気が柔らかくて、酸味がきゅっと効いていて、馴染みやすいんだけどどこか違うな、やっぱり高級感あるなとじんわり思わせてくれます。そんなチョコレートをとってもリッチな量使って仕込みました。
チョコレートに負けないくらいリッチなミードを1年かけてバーボンバレルで熟成させて、ようやく今日リリースする日を迎えられました。
〈Tasting Note〉
寒い季節に甘いミードを飲むのは至福。もっと至福な気持ちになるには、とシオヤさんと一緒に幸せの液体を作ることにしました。お酒が苦手な人には少しアルコール度数が高いように思えるけど、飲んでみるとチョコの香りと甘味がとても心地よい。大人の階段を1つ登ったような、そんな素敵な1本です。
スタイル:Speciality Mead/Chocolate Mead
アルコール: 14%
残糖:120g/L
内容量:500ml
手で温めてもいいし、ホットミルクと割って飲んでも◎。今年の冬はあったかいチョコレートミードを飲みながら、Netflixでもどうでしょうか。
〈Mead making〉
チョコレートを滑らかにミードに溶け込ませる。
この技術を習得するために何回もの実験を繰り返しました。福岡さんだけじゃなく、フランスでパティシエをされていて、現在京都で焼菓子を焼いているUn Son Doux pâtisserieの清水さんにも工場に来てもらって直々に乳化について講義してもらい技を教えてもらいました。
何度もやっていくうちに、チョコレートの分量やミードの温度帯を掴んできて、ようやくチョコレートミードが完成しました。冷たくなってもなるべく沈殿しないようになってるとは思いますが、飲む前は少し振ってから飲んでもらえるといいと思います。
液量に対して8%のチョコレートを入れてます。来年はもう少し増えるかな、どうかな。皆様の様子を見ながらやっていこうと思います。あんまり長いこと考えすぎると「Error Code:408 Request Timeout」しちゃうからね。思い立ったら即決断。
ホットも◎です!