【vol.1】ミードって甘いのか?

おはようございます!
昨日は琵琶湖の辺で、満月マルシェというイベントにお昼から参加してきたやざわです。搬入したときには大雨だったのですが、11時頃にはすでにピカピカに晴れていました。

竹と真鍮でアートを作る方や、ジビエ料理を振る舞う方、僕のブースまで伸びたパン屋さんの列から気まずそうに「ミードってなんですか?」と聞いてくれた真摯な方々。
いろんな人とあえてすごく楽しかった一日でした☼

あとあまり皆さんには関係ないのですが、今年の3月から働いてくれている佑介が。なんと。

昨日、肉離れを起こしたそうです。みなさん、急なダッシュには気をつけましょう。

さて、今日は瓶詰め機やタンクの洗浄を行いながら、やざわは「酒販店さんを僕たちなりに紹介するページ」を作っていきたいなと思っています。

いろんなサイトを見ても、酒販店さんのリンクを飛ばしてばっかりで、僕たちなりに紹介したほうがいいよな?ってずっと思っていたのですが、なかなか実行することができず仕舞いで。ご挨拶させてもらったことのある酒販店さんはすべてご紹介させてもらいます。



今日のコラム - ミードって甘いのか? -

 
昨日もイベント出店していると、こんな質問をもらうことがとても多くあります。
 
Q: 蜂蜜のお酒ってことは甘いんですか?
A: お酒全体で見れば甘いものが多いですが、僕たち(ANTELOPE)はあんまり甘くないものも作っています。
 
酒販店さんでも同じような質問をもらうことが多いと思うので、改めてミードの甘さってなんだろう?というコラムを書いてみたいと思います。
 
1. ミードはなぜ甘かったのか?
蜂蜜は単糖が中心の原材料で、酵母が発酵に使うエネルギー源としてとても優秀そうに見えます。
 
しかし、実際には蜂蜜には酵母に必要なタンパク質などがほとんどなく、酵母の栄養不足を招きます。そのため、蜂蜜と水を混ぜただけの液体に酵母をいれても、最初は元気に発酵するのですが、次第に栄養不足を引き起こして発酵が止まってしまいます。
これがミードが伝統期に甘かったことの原因です。
 
2. 現在はドライなミードも作れるのか?
現代の技術を用いれば糖分がほぼ残っていない状態のミードを作ることもテクニック的には可能です。
 
3. ドライなミードってほんとにドライ?
世界中でもドライなミードは作られていて、僕たちも作っています。しかし、これはあくまでミードの基準の中でドライなだけです。僕たちの一番ドライだった商品でも糖度は20g/L以上残っていました。ワインでは、スパークリングの辛口は12g/L未満というので、やはりワインの世界の辛口には及びません。
 
4.どうして残糖を少し残す? 
蜂蜜にはブドウやりんごに含まれるような酸味も渋みもありません華やかな香りと甘み以外に味わいを作る要素を持っていませんので、ドライにしすぎると骨格を作る味わいが何もなくなります。
そのため、僕たちはドライと言いつつも味わいに厚みを持たすために残糖を少し残した作りをしています。ただ、いつか全く糖分が残っていないミードも作ってみたいなとは思っています☼
 
5. 世界的で人気なものは甘いものが多いのか?
熱狂的なファンを作り続けているのは圧倒的に甘いものが多いのがミードの世界です。
Untappedというクラフトビールを評価する世界最大規模のアプリでもミードは常に甘いものがトップランカーを占めています。僕たちも世界で戦えるような甘いミードを作りつづけたいです☼