「ここのイチゴ食べたらもうほかのイチゴ食べれないです」
こう語るのは大阪のお酒ナビゲーター山口くんである。山口くんとはもう結構長い付き合いで、なんと3年目にして大阪駅にあるとんでもなく美味しいカレー屋さんまで教えてもらえる仲になったのだ。
そんなナイスガイな山口くんがほんとに美味しいイチゴ農家さんが奈良にあるからということで、一緒に「青木さん家のイチゴ」を見に行かせていただきました。青木さんご夫婦の醸し出す雰囲気で、もうイチゴが美味しいのはわかるんです。イチゴが好きなのが溢れちゃってて、もうショッキングピンクのオーラが見えるくらいの濃さで。
作り方1つにしろ丁寧に説明をしてくれて、感謝しかありません。
美味しい朝摘みのイチゴをこれでもかと使いました。季節の1本です、少し値段は張りますが、イチゴ党のみなさんにぜひ飲んでもらいたいです🍓
〈野洲⇒奈良〉
工場から車で1時間半ほど、鹿に遭遇せずに青木さん家のいちごやさんまでたどり着くことができました。青木さんは挨拶も簡単にして、すぐにイチゴのことをずっと語ってくれました。よくある営業トークじゃなくて、1聞いたら10の愛が溢れちゃってて、それを仕方なく言葉という形で表現してるだけな感じで。
絶対うまいやん、もう。
古都華という香り、甘み、酸味のバランスに秀でた本当に素晴らしい品種を筆頭に10種類近くのイチゴを育てていらっしゃいます。それを全てきれいな桐の箱に入れて試食させてくれました。
どれもうまいんだけど、やっぱり古都華という品種はとびきり濃くて美味しい。
ということで古都華とか、色んな品種のイチゴを朝摘みにしてまとめて送ってくれることになりました。
あとはお任せしますと。美味しく作ってくださいと。
シンプルなお願いが一番効くというのはこのことで。やれるだけのことはやってみます、と男の誓いを交わして滋賀に帰ってきました。
〈Tasting Note〉
イチゴの濃く、でもあくまで自然な香りに酵母由来の暖かいエステル香がミックスして品がありつつもイチゴらしさをしっかり感じます。
蜂蜜感を香りでも強く感じるのはフィニッシュにオレンジの蜂蜜を少し混ぜたため。酸味と甘味のバランスが肝、というイチゴらしさを表現してみました。
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スタイル:Fruited Sour Sparkling Mead / Melomel
ABV(アルコール度数):8%
炭酸:あり
内容量:500ml
原材料: 蜂蜜(ミャンマー)、イチゴ(奈良・青木さん家のいちご屋さん)
甘さ(10段階):5(Semi-Sweet)
飲み頃温度:しっかり冷やして(4-8℃)
〈Mead making〉
青木さんがその日の朝に一番美味しいイチゴを摘んでくれます。無理に摘むことは決してせず、その日に美味しいものだけを摘んで毎週何回にも分けて送ってくれたイチゴを段仕込みのように届いては投入、届いては投入しました。
理屈的にもイチゴの栄養素が酵母に定期的に入るので発酵はとてもスムーズで思ってるよりも早めのリリースができました。
〈Naming〉
古都華とか/kotokatoka
これはもうそのままで古都華だけじゃなくて、美味しい品種をたくさん盛り込んだミードということを伝えたかったんです。
でもやっぱり初めて古都華を食べたときの感動や、山口の「古都華これ?古都華これ?」という狂気じみた古都華への愛情が忘れられなくて、古都華をメインのネーミングにしました。
ラベルは首掛けスタイルで。どうしてかっていうと、バレルエイジ用も仕込んでいるからですねふふふ。