Cocktail/カクテル
カクテルの由来はオンドリの尾をマドラー代わりに使って作ったことからCock Tailという説を信じている谷澤です。
谷澤の兄は東京でバーテンダーを10年以上やっていることもあり、僕たちのプロダクトはカクテルをリスペクトした商品作りも多い。
ライムとジュニパーベリーを用いた「What Churchill Said」はジントニックをイメージしているし、今回紹介する「Antelope Sling」はシンガポール・スリングをイメージしている。
パイナップルの甘い香りに、チェリーの赤い色味が素敵な1本でとてもお気に入り。
〈シンガポール⇒野洲〉
シンガポールのホテルバーといえば、やはりラッフルズホテルでしょうか。シンガポール・スリングもこのラッフルズホテルのレシピが有名で、パイナップルジュースを主体として、他にもたくさんの材料が入っている。
僕たちはその中からチェリーを引っ張り出して、ミードで表現してみた。
バーで飲ませていただいたシンガポール・スリングは若い谷澤の脳みそを貫くほど美味で、甘美で酸との調和が素晴らしい味わいにはとてもまだ届かないが、ドライに作った僕たちのスリングもとても好きです。
いつかマーライオンの眼下でボトルを傾けてみたいものです。
〈Tasting Note〉
パイナップルとチェリーを蜂蜜と一緒に仕込み、パイナップルとチェリー双方の主張を表現しました。桜の葉、カシス、キャンディーのような香りを彷彿とさせる香りで、酸味も心地よく付いてます。
見た目もそうですが、口当たりもロゼワインのような特徴が出ています。味わいはオールシーズンに食事と合わせやすいよう少しドライに寄せました。
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スタイル:Fruited Sour Sparkling Mead / Melomel
ABV(アルコール度数):10%
炭酸:あり
内容量:500ml
原材料: パイナップル(フィリピン産)、蜂蜜、チェリー
甘さ(1-10): 3 (Semi Dry)
飲み頃温度: 冷蔵(4-8°C)
〈Mead making〉
パイナップルの果汁もチェリーの果汁も蜂蜜と混ぜて発酵を通して作っています。パイナップルの栄養素は酵母に果てしない活力を与えるので、発酵温度を注意深く観察して、最終的な甘みの調整をしていきます。
少し眺めのラガーリングを取ったらフィニッシュです。いつも"もっと甘くしてもいいのかな?"、"あ、でもやっぱ丁度いいか"の繰り返しです。
〈Naming〉
説明するほどの内容はなく、シンガポールとANTELOPEが入れ替わっただけです。でも後にも先にも名前にANTELOPEが入っているのはこの1本だけでしょう。そういう意味では、とても貴重。