もともとはお酒がまったく飲めなかったという、意外なスタート。
それでも飲食店で日本酒と出会い、食と日本酒が組み合わさった瞬間の「おいしい」に心をゆっくりと奪われはじめていったと語ってくれます。
伺い、学び、現場の空気を吸いながら。
自然と「伝えたい」という気持ちが育っていった、とぽんさん。

流れるように現職場SAKE Streetに出会い、気づけばバイトから店長、そして今の役割へと進んでいました。
「伝えること」が、ぽんさんの原点
ぽんさんの原動力は、ただ銘柄を売ることではありません。その奥にいる “つくり手の魅力” を伝えること。
「この方はこんな素敵なんですよって伝えたい。 好きになってほしいからじゃなくて…… “私はこの人が好き” を届けたいんです。」
ここには「営業」ではなくシンプルな「愛」がありました。
小さな酒蔵は営業に出る余裕がなかったり、声が届きにくかったりする。だから少しでも、その魅力を知るきっかけになりたいと語ります。
休みの日も気になる蔵を訪ね、出会った人の想いを店頭で丁寧に解すように伝えるようです。
愛とは、“好きを伝え続けること”
ぽんさんは語ります。
「私にとって愛は、好きを伝え続けること。」
誰かを変えたいわけじゃない。
好きになってほしいと強制するものでもない。
ただ、“私にとってこの人(つくり手)は素敵なんです”と伝え続けることが、愛だと。
答えが返ってこなくてもいい。
見返りを求めない。
「ずっと大切にしたい、ずっと伝えたい。 それが私の愛なのかなと思います。」
すてき。
愛は、続いていくほど深くなる
ぽんさんの語る「愛」は、燃え上がる情熱ではなく、“静かに続いていく熱”。
好きを伝え続ける。
魅力をひらき続ける。
出会った人たちの良さを拾い上げ続けること。
色んな世代が難題なものを考え、聞くのはとても有意義な時間だなと改めて感謝です。