サーフオンジンヤスカラは江の島のミード。
藤沢に素敵なショップを構えるBuscapeさんが届けてくれた真っ赤なブルーベリーに感謝して作ったライトな作品。
八王子の僕にとって江の島は憧れの一丁目一番地。
爽やかで、自然とともに人生を生きている人たちで溢れているようなそんな印象。それを思って、なるべくピースで、なるべくライト。それでもブルーベリーの主張は弱めない。
通すところはきちんと通す、芯のあるミードです。
しっかり冷やしもいいし、寒いときには温めてシナモンを浮かべてラムと一緒にチョコレートを溶かしてもいいかも。
〈Fujisawa→Factory〉
アメリカから帰国した翌々日、まだ若干の時差ボケがある中電車の乗り換えを間違えないように路線検索とにらめっこしながら降り立った鵠沼海岸。
サーファーの人がたくさん歩いてて、海の家が並んでいるのかな?と思ったら、目の前に広がったのは暖かい昔ながらの商店街。その中にガラス張りのbuscapeさんのお店は佇みます。温白色の温かい照明に包まれ、ちょっと懐かしい雰囲気の店内。プラスで渡貫さんご夫妻が醸されているゆるやかで暖かい雰囲気に、初めて来たとは思えないほどの居心地の良さを感じてしまいます。
ひっきりなしにお客さんが訪れていましたが、きっと皆さんもこの雰囲気を愛しているんだなあと、ほっこりした気持ちになりました。
お店にはいるとケースに入ったブルーベリーの山が。
そういえばブルーベリーって単体で食べたことがあまりなくて、ちょっと酸っぱかったり、はたまた濃厚すぎる甘さのイメージを持ってい他のですが、buscapeさんちのブルーベリーは一味違う。
バランスが本当に取れていて、食べ疲れせず、ずっとパクパク食べる手が止まらないんです。お裾分けした友人の4歳のお子さんも進んでパクパク。おいしいってこういうことなんだって、思い出させてくれる味わいです。
〈Tasting Note〉
一見複雑な見た目のようで、ライトで浮足立たない感じ。ブルーベリーの渋みはやわらかくつけて、ノンアルコールのワインにも似た骨格を感じます。度数は4%弱。ガスも柔らかい。ピースで優しい、ペアリングなら優しいチーズや滋味深いお肉なんかと。
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スタイル:Melomel
ABV(アルコール度数):4%
炭酸:微発泡
内容量:500ml
原材料: 蜂蜜、ブルーベリー
甘さ(10段階):7 (Sweet)
飲み頃温度:冷やして(4-8℃)
〈Mead making〉
自然発酵に挑戦しようとも思ったのですが、低アルコールでラフで飲めるような作品を目指したのでリスクの高すぎる仕込みは避けました。
低温でゆっくりとした発酵のおかげで穏やかな口当たりと酸味。線が見えるような見えないようなそんなほんわりとした作りです。