ミードを素敵に楽しめるお店を紹介させて頂く企画。
「ミードの歩き方」
分からない土地を旅するときに頼りにしちゃう本のように、僕たちも聞き馴染みのないお酒の楽しみ方を伝えられるような、そんな企画にしていきたいと思います。ミードの楽しみ方だけじゃなく、お店の素晴らしさや、ペアリングの素敵な例を紹介していきたいと思います。
今日ご紹介するのは、東京の「euso bar(ユーソ バー)」さん。
「euso(ユーソ)」は、
受粉をとおして私たちの食糧生産や生態系の維持を支えているだけ
そんな想いが込められて、「euso bar」と名付けられました。
@euso_bar
1. Access
東京メトロ・半蔵門線、または大江戸線の清澄白河駅のA3出口から歩くこと約2~3分。住宅街の中に温かみのある光のあるお店が見えてきます。思わず「早く中に入りたい」と感じさせる、ガラス張りの素敵なお店。
2. History
2024年2月にリニューアルオープンしたEuso Barは、国産蜂蜜をコンセプトにした立ち飲みバー。オーナー自身が養蜂もされていて、ANTELOPE以外にも様々なミードが楽しめます。
私が訪れた日は天鷹酒造のミードがラインナップされていました。蜂蜜本来の甘さをしっかり感じつつも、余韻には甘さが残らずスルスルと飲めます。疲れた身体に寄り添ってくれる、優しさ満点のミードでした。
そんなEuso Barは現在5人のスタッフによって運営されており、ミードを選んでくださっているのが今回インタビューに答えてくださった鈴木さん。
インタビューの日は「この後コーヒー豆を買いに行って、Euso Barに卸に行くんです」と鈴木さん。詳しく聞くと、コーヒーのハンドドリップの世界にハマっているんだとか。
もともとは料理人一筋だった鈴木さん曰く、「料理は様々な食材や調味料を使って味を足し算していくもの。でもコーヒーは豆と水だけ」。豆の挽き方、お湯の温度、注ぐ量、お湯を注ぐタイミング。一度として同じ味わいにならないことが面白いそうです。これら変数を細かく調整しながらデータを蓄積し、ベストな味わいを追求しています。
ハンドドリップは鈴木さん曰くスポーツ。「何秒から何秒までにお湯を落とす」など決まったルール内で限られた時間で淹れるから、スポーツ感覚なんだそう。
そんな緻密で実験好きな性格はミード提供にも表れています。
新しいミードが届くとまず説明書きを読み、自分自身で必ず試飲。その後、多くの実験を重ねます。
・開栓後1日目・2日目・3日目で炭酸感や味わい・香りがどう変化するか?
・温度帯(冷蔵・ぬるめ・常温・氷入り)によって最も美味しく感じる飲み方はどれか?
これら全てのデータを取り、一番美味しいタイミングと方法で提供されるよう工夫されています。またスタッフ全員も必ず試飲し、自分自身の言葉でミードを表現できるよう徹底されています。
例えばAntelope Sling - 黄色は氷入りスタイルとして特に人気だったそう。こうした鈴木さんならではのこだわりのおかげで、ミードファンが増えていることがとても嬉しいです。
3. Food & Drink
Euso Barでは常時3種類のミードを提供。ちょうど3種類が複数人のお客さんがシェアしやすい量なのだそう。アルコール度数や味わいが違う3種類のラインナップなので、飲み比べが人気。
開栓3日以内に使い切ることをルールにされているのですが、余ったミードはどうなってしまうのでしょうか?
なんと併設のレストランで、ミードのゼリーやミードのシャーベットとして生まれ変わっているんです!これはぜひ味わってみたいところですが、この情報を知った後まだ訪問できていません。次回東京へ行った際には必ずレポートしますね。
4. How to “Walk”└ANTELOPEの人気ミード「Antelope Sling」とのおすすめペアリングは、「野菜のはちみつ漬けピクルス」。ほのかな蜂蜜の甘さが野菜に染み渡り、野菜本来の味わいがしっかり生きたピクルスの味わいを引き立ててくれる「Antelope Sling」。
どちらも甘すぎず、すっきりしているので食事が進むきっかけになるアパタイザー的なポジション。もしくは食事をしてきた後でもすっきり楽しめる◎
来店した日に上記のペアリングを試しましたが、後日鈴木さんに伺ったおすすめペアリングもご紹介。
「This is it x レモンのシブースト」
This is itの甘さに、レモンのシブーストの甘みとレモンのさっぱり爽やかな酸味が加わって、手が止まらないペアリング。
「Kinoshita x ピぺラード」
ピぺラードとは、ピレネー山脈のバスク地方にみられる伝統的な家庭料理。トマト、ピーマン、ニンニクやタマネギをオリーブ油で炒め、エスプレットという唐辛子を加えて煮たもの。Kinoshitaの中にわずかに感じる唐辛子感とマッチする。
鈴木さんのペアリングのコツは、「真逆ではないもの」を組み合わせること。同じジャンルだけど、でも香りが違ったりコクが違ったりするものを組み合わせて、2つで同じ方向性に向かうように。そしてお互いの良さが引き立つように、考えて提案されています。
まさにAntelope Slingのペアリングがそうでした。皆さんも、ぜひミードペアリングの楽しさの海に溺れてみてくださいね。
5. Open
・営業時間:
- 12:00-14:30、16:00-23:00(月・火・水・木)
- 12:00-14:30、17:00-00:00(金)
- 10:30-00:00(土)
- 10:30-23:00(日)
詳しい営業時間はお店のインスタグラムを参考に。
店内は全5席。ぎゅっとした距離感でお客さん同士とも近いし、バーカウンターに立つスタッフの方との距離が近いのも嬉しい。
もともとお客さんと喋るのが苦手で厨房に入ったという鈴木さんは、今ではお客さんとお話しするのが楽しいそう。鈴木さんが淹れるコーヒーや、ミードとこだわりのおつまみのペアリングを楽しみながら。きっと新しい発見があるはず。
東京で楽しい夜を過ごしたい方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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ちょっとずつミードの”歩き方”を伝えられたら幸いです。次はどのお店に歩こかな。