ミードの歩き方 vol.5 “MIKENEKO STAND” in 長野

ミードを素敵に楽しめるお店を紹介させて頂く企画。
「ミードの歩き方」

分からない土地を旅するときに頼りにしちゃう本のように、僕たちも聞き馴染みのないお酒の楽しみ方を伝えられるような、そんな企画にしていきたいと思います。ミードの楽しみ方だけじゃなく、お店の素晴らしさや、ペアリングの素敵な例を紹介していきたいと思います。

今日は、長野の「MIKENEKO STAND」さん。昔ながらの商店街を歩くと、覗いてみたくなるおしゃれさと温かみを醸しているお店に出会います。

昼間は温かな日差しが差し込む明るい空間で、 夜は落ち着いた照明が心地よい雰囲気を演出。商店街の賑わいと一線を画した、居心地の良い空間が広がっています。

@mikeneko_stand


 

1. Access
JR長野駅の善光寺口から歩いて15分、または長野電鉄「権堂駅」から3分。「MIKENEKO STAND」の英字が目印。


2. History
2022年12月1日にオープンしたMIKENEKO STAND。オープン初日のおめでたい日からANTELOPEのミードを置いてくださり、もうすぐお付き合いが始まって2年が経ちます。

店主の小林智英さんは、東京や広島でバーテンダーやレストランマネージャーとして働いたのち、「地元を盛り上げたい」という一心で権堂に帰ってこられました。「ミード」という名前自体は当時から知っていたそうですが、「おもしろいお酒」としての印象はなかったそう。

そんなときにたまたま出会ったのが、米と米麹のミード「K」。蜂蜜に加えて、
滋賀県産のお米と滋賀県産の米麹を加えてつくった初期の作品。
この出会いによってミードに対する印象が180度変わり、はるばる滋賀の工場まで来ていただいたところからご縁が始まりました🌾



3. Food & Drink
MIKENEKOSTANDさんのお食事は、すべて小林さんのお手製。
バスクチーズケーキ(一番人気!)や、テリーヌショコラなどのスイーツのほか、おつまみになるような前菜まで。特に一番気になったのは、うずら卵のピクルス。ディルやローレルと一緒につけて作るそう。料理人としての経験はないそうですが、かつての職場でアシスタントをすることもあり、楽しみながらお料理の腕を磨かれているそう。

飲み物はミード以外に、ワインやカクテル、コーヒーなどのノンアルコールも提供されています。

特徴的なのは、ミードの提供スタイル。メニューの一番上に記載されているものの、あえて説明文は載せていないんです。

「ミードってなんですか?」

その質問を待っていらっしゃるそう。小さなお店ならではの強みを活かし、一人一人のお客様と会話を楽しみながら、その方の好みに合わせた提案をされています。そこから始まる新しいお客様との関係性をとても大切に、そして楽しんでいらっしゃることが、表情と声色で伝わってきました。


ミードは常時2種類をラインナップ。定番ミードとその時々の季節のミードを提供されています。グラスでの提供はもちろん、ペアでシェアして楽しむスタイルも人気だそう。特に女性のお客様に好評とのこと。たまにバレルエイジのミードも出されることがあるようなので、バレルエイジミードが気になる方は、ぜひ小林さんに聞いてみて。


4. How to “Walk”


ANTELOPEの定番ミード「The Last Supper」とのおすすめペアリングは、「うずら卵のピクルス」。酸味と酸味が融合して、口の中であたらしい化学反応が。

小林さん一押しの組み合わせなので、お店に訪ねた際にはぜひ注文してみてください。

デザートとの組み合わせも魅力的。一番人気のバスクチーズケーキには、その時いちばんスッキリしているミードをペアリングで出しているそう。テリーヌショコラとの相性も抜群で、ミードの甘みとチョコレートのコクが見事なハーモニーを奏でます。カフェ気分で来店された方は、ぜひスイーツとミードのマリアージュを試してみて。

ミードのおともには、生ハムやサラミなどの前菜メニューとの組み合わせがおすすめ。塩味の効いた生ハムや、スパイシーなサラミとミードを合わせると、それぞれの味わいが引き立ち合います。時間帯やお好みに合わせて、様々なペアリングを楽しんでみてください。


5. Open
・営業時間:11:30-22:00(金・土・祝前日は24:00まで)
・定休日:月曜日+α

詳しい営業時間はお店のインスタグラムを参考に。

店内は全16席。常連さんから初めての方まで幅広くいらっしゃるそうです。

休日の昼下がりには、友人同士でチーズケーキを楽しむ女性客、 夕暮れ時にはワインやミードを楽しむ常連さん。 時間帯によって様々な楽しみ方が見られます。
小林さんとの会話はもちろん、お客さん同士での会話を楽しみながら、ミードの世界に新たな一歩を踏み出せるはず。

ちょっとずつミードの”歩き方”を伝えられたら幸いです。次はどのお店に歩こかな。