今年も塩見さんの蜂蜜を使ったミードができました。最高です。
心の底から美味しいと思える蜂蜜を作っているのが、静岡は浜松市天竜の「養紡屋」さん。僕達の養蜂のお師匠さんでもあり、僕達が国産蜂蜜のみを使ったミードの挑戦になったきっかけにもなっている場所でもあります。
初年度は白ワイン樽熟成のみ。2年目は白ワイン樽熟成と、赤ワイン樽熟成の2種類。
そして今年は例年の白ワイン樽熟成に加えて、国産のウィスキーメーカーの助けも借りて、明石ウィスキーの入っていたバレルでの熟成もできました。
今回は、塩見さんから今年の蜂蜜についてコメントをいただきましたので、掲載させていただきます。また、今年は量もたくさん作りましたので全国でシオミードを広めていき、一緒にミードの面白さを伝えていけたらいいなと。
嬉しい。美味しい蜂蜜で作るミードってどんな風になるのかを広めていけたらと思います✍️
毎年量がすくなく販路を絞っていたのですが、今年は塩見さんから「全国にシオミードが広がるのが光栄でたまりません」と嬉しいお言葉をいただきました。
今年は国産の蜂蜜の可能性をたくさんANTELOPEからも感じてもらえると嬉しいです。
〈Comment for Honey from Ryota Shiomi 〉
わたしたちの住む静岡県浜松市の里山で蜂蜜が採れるのは、
おもに5月から6月の約1ヶ月のみ。
今年最後の採蜜となった6月中旬、山の流蜜が途絶え、盗蜂が発生。
盗蜂とは、食べ物となる蜂蜜が枯渇したときに、
ミツバチが他の群れや蜂蜜を奪いにいく現象だ。
とても仕事にならないだけでなく、ミツバチにとってもよくない。
あくまでミツバチファースト。
積極的な採蜜は諦めたが、幸い少量の蜂蜜は採れた。
この時期に採れる蜂蜜の味はあまり安定はしないのだけれど、
谷澤さんにサンプルを送る。
「これで行きましょう。」とのこと。
今年で3回目となったアンテロープさんでのMEADづくり。
花からミツバチへ
ミツバチから養蜂家へ
養蜂家から醸し家へ
醸し家から
人々の口元へと運ばれていく
奪うことなく善意のみで託されていくこの甘い蜜を
想いを込めて最大限の創造性をもって扱ってくれる醸造家に託すことができることを嬉しく思います。
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〈Tasting Note〉
度数は14%。これまでで一番多くの蜂蜜を使って厚みも度数も高めたシオミードです。白ワイン樽熟成からは白桃、みかん、ミントのような爽やかな香りが立ち上がり、口に含むと毎年のように美しく冷涼な蜂蜜の味わいが口いっぱいに広がります。明石のウィスキー樽は完熟したみかんのような温かい香りが広がります。口に含むとウィスキー樽特有の木の香りがバターやピーナッツのような香り。樽が違うと仕上がりが異なる非常に面白い体験です。ぜひ2本ずつ。
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スタイル:Traditional Japanese Mead
ABV(アルコール度数):14%
炭酸:スティル
内容量:500ml
原材料:純正蜂蜜(浜松市天竜産)
甘さ(10段階):10(Very Sweet)
飲み頃温度:セラー~常温(12~24℃)
ペアリング:
白ワイン樽) 茹で鳥(塩コショウ&オリーブオイル)、南蛮漬け
ウィスキー樽) 真いかのバターソテー、火鍋、ザワークラウト
〈Mead making〉
蜂蜜と水を混ぜたあとにステンレスタンクで主発酵。糖分が10プラートで主発酵が終わり、バレルイン。熟成をとり、ひきあげて瓶詰め。亜硫酸、フィルター不使用。