工場から車で5分のイチゴ農園フェリーチェさんのイチゴを使用した「Ichigo Brut」の紹介。
〈Factory→Strawberry Field〉
工場から車ですぐのところにイチゴ園フェリーチェさんはあります。そんなフェリーチェさんの合言葉は「美味しい!楽しい!ビタミンC!」。ビタミンCは優秀な抗酸化作用を持っており、ビール業界では酸化を防止する優秀な添加物として広く利用を期待されていますがイチゴはどうでしょうか。
農園の見学をお願いすると快諾してくださり、早速見に行くと立派ないちご狩りのハウスがありました。中に入るとイチゴの甘く少し懐かしい匂いが立ち込めていました。フェリーチェさんでは「紅ほっぺ」「章姫」「かおり野」の3種類のイチゴを育ていて、今回はそれらをミックスして使用。
いちご狩りはクリスマスから5月末までやっていますので、来春は野洲に来たらいちご狩りを是非!
〈Tasiting Note〉
色調は透き通った琥珀色。いちごジャム、ヴァイツェンビールのような豊富なエステル、白い花。華やかなフレーバーと若いイチゴの酸味が、飲み飽きない骨格です。残糖はミードの中では少ないですが、香りが豊かな分、この1本でも十分満足感があります。前菜からサラダにかけてのペアリングか、クリームを使ったデザートと一緒に最後シめるのも◎。シェーブル(ヤギのチーズ)の独特な土っぽい香りと強い塩味は特に相性が良さそう。
蜂蜜:ミャンマー産蜂蜜
フルーツ:紅ほっぺ、章姫、かおり野
発酵:果汁を全量蜂蜜と混ぜてから発酵、タンクで1ヶ月半の熟成。
アルコール: 9.7%
pH: 3.64
残糖: 34.2g/L
内容量:750ml
〈Mead making〉
フェリーチェさんで採れたてのイチゴを贅沢に液量の20%分投入して使用。酸の強いイチゴが多く、甘い香りと綺麗な酸味がしっかり出てくれるのではと期待が膨らみました。全量ミキサーにかけて、熱を通さずにタンクに投入。複数回に渡る澱引きの末、瓶詰め。
白ワイン用の酵母を13℃からスタート。イチゴの栄養価が非常に高く、発酵はとても活発で低温ながら発酵由来のエステルも豊富に生成。1ヶ月半のタンク熟成を取りながら何度も澱を引き綺麗なボティー感になるまで清澄。夏前の爽やかな季節にぴったり。しっかりと冷やしてからお楽しみください。