宇和島の宮本農園さんが有機農法で丁寧に育ててくれた河内晩柑をたっぷり使った初夏な気持ちのミード「晩柑」ができました!
〈Uwajima→Yasu〉
ブラッドオレンジのミード「宮本」で使用させていただいた宮本農園さんでは、たくさんの柑橘が栽培されています。その中でも記憶に強く残った大きくて黄色に輝いたフルーツがこの河内晩柑。和製グレープフルーツとも呼ばれる晩柑は、柚子のような華やかな香りの奥にグレープフルーツを彷彿とさせるシャープな匂いに僕も岡田くんもとっても驚きました。
「わざわざこっちに来てくれたから、今度は僕がそっちに」
先日、何十年ぶりに四国を車で出てくれた宮本さんが野洲の工場に来てくれました。喜んでくれたからとみんなの分の晩柑をたくさんお裾分けしてくれました。そんな素敵な生産者がつくる晩柑を贅沢に使ってミードを仕込みました。
〈Tasting Note〉
色調は透明感のある薄いレモンイエロー。最初に感じるのは少しスパイシーな柚子らしい香り、ゆっくりとグレープフルーツと蜂蜜の穏やかな香りを感じます。口いっぱいにジューシーな果汁感と爽やかな酸味が広がります。締まりの良いフィニッシュで、しっかり冷やして乾杯から食中まで長く活躍してくれる。熱々の唐揚げや麻婆豆腐と一緒に是非飲んでみたい。ビールでしょ、と思う食事にビール以外の選択肢を与えてくれる1本の予感。
蜂蜜:ミャンマー産蜂蜜、アカシア産蜂蜜
フルーツ:河内晩柑
発酵:果汁を全量蜂蜜と混ぜて主発酵。熟成中に晩柑のドライピールを投入、さらに数日後フレッシュのピールと果汁を再度投入してタンクで熟成。
アルコール: 10.3%
pH: 3.49
残糖: 41.8g/L
内容量:750ml
〈Mead making〉
河内晩柑を全量手絞り後、蜂蜜と全量混ぜて主発酵。なるべく果実の匂いを活かしたかったので、低温で長期の発酵スケジュール。晩柑から自家製のドライピールを作り、主発酵後に投入。その後、更にフレッシュな晩柑の香りと酸味を加えるために晩柑の生ピールと果汁を加えて熟成。
畑で晩柑を夢中で食べているときのジューシーな果汁感をボトルで再現できました。汗ばんだ日にしっかり冷やした「晩柑」が今年の夏のトレンドになると嬉しいな、なんて思ってます。