Brewer's Note 〈Acerglyn〉

Acerglyn / アサーグリンはミードのスタイル。
メープルシロップを使ったスタイルで、蜂蜜との割合は自由。全量メープルシロップで作るレシピも存在するが、今回は蜂蜜とメープルシロップを一対一。そこにバニラを少し加えて温かみのある香りを演出しました。

メープルシロップを使用すると、あの甘美で焦げたバターのような香りを想像します。今回は蜂蜜とメープルシロップを半量ずつ混ぜたのですが、発酵中から香ばしい匂いがタンクからプンプンしていました。

発酵が終盤になってくる頃には少し香りも落ち着いてきますが、バーボンバレルとの相性もよく、最終的にはリッチな香りになりました。Deepseekファンの方も伸び比べてみてください。


〈カナダ→野洲〉



メープルシロップといえばカナダ。蜂蜜と同じくらい甘い液体としての地位を日本で確立していますし、きちんと高級品です。

メープルシロップは蜂蜜よりも豊富な栄養を含み、酵母にとっては蜂蜜単体のミードよりも遥かに発酵しやすい原材料です。微量に含まれるポリフェノールや、ミネラル、亜鉛など。

発酵中もガスの勢いが強く、メープルシロップの可能性を感じました。発酵が強いので、発酵熱も出やすく冬季でも十分力強い発酵をしてくれるのではないか?と期待がこもります。いつかは100%メープルシロップだけでのミード作りも挑戦してみたいですね🍁

〈Tasting Note〉
度数は14%。焼いたバターのような香ばしくメローな香り。少しの濁りと粘性のある液体。甘みが強く、フィニッシュまでずっとリッチな味わいです。フィニッシュには少し苦みがあるので、べたつきも少ない。なるべく常温、あるいは熱燗も素晴らしい。

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スタイル:Barrel Aged Vannila Acerglyn
ABV(アルコール度数):14%
炭酸:なし
内容量:500ml
原材料: 蜂蜜(ミャンマー産)、メープルシロップ、バニラ
甘さ(10段階):10(Sweet)
飲み頃温度:常温(12-24℃) or あっためて(40-55℃)
ペアリング:燻製サーモン、ビスケット、ケンタッキーのフライドチキンも良さそう

〈Mead making〉
蜂蜜とメープルシロップと水を混ぜて酵母添加。主発酵が終了次第、バーボンバレルで熟成。熟成中にバニラを加えて、追熟。その後、瓶詰め。