愛はオーバーオール - ANTELOPE 谷澤

〈そんなことよりまずは感謝〉

本当に企画に協力してくれた全国の皆様、本当にありがとうございました。

「愛ってなんですか?」

会社の決算見せて下さいとか、税務署からの不在着信とかよりよっぽど面倒くさい話を押しかけてしにいって本当に。本当に、快く受け入れてくださりありがとうございました。

ニッチなニッチな産業を包みこんでくれる温かな愛によって僕達はこうして自由なことができています。クリスマスは愛について考えるから、と走り出したANTELOPEチームですがいつ何時でも応援してくださっている方に愛をもらっています。

じゃあ本題だ。

〈Love is Over ALL〉

欧陽菲菲世代ではないし、そもそも誰がその世代に当てはまるのかも分かりません。でもHANAのChikaちゃんに衝撃を覚える僕と近い感動が欧陽菲菲の登場にはあったんじゃないでしょうか。分からない人に説明しようとおもったけど、いまお酒を飲める世代はみんなさすがに知ってるよね、Love is over。
(比べるな、とか言わないでね。愛で包んでね。)

僕はオーバーオールが好きです。

でもそれは「もったいないし着るしかない」という悲しい感情から始まった物語でもありました。

色んな場所で「どうしてミードを?」って聞かれます。理由は単純で「ビールより作りたいな」と思えたから。もともとビールを作ろうと奔走して、大学院生のときに研究の一環でアメリカ・ポートランドでクラフトビールの醸造所をぐるぐる回ることになりました。

もう10年近く前の話です。

「アメリカの醸造所といえば、オーバーオールだろうな!」

と当時でいう「ググる」こともせず、思い込みと希望だけで古着屋さんで大きなオーバーオールを2着買って、単身乗り込みました。

30箇所ほど回って気付いたことは、誰もオーバーオールを着ていないということと、オーバーオールは洗濯すると本当に乾かないということだけでした。でも本当にビールは美味しかったですし、人々も本当に優しかったです。

そこからですね。せっかく買ったし、着るしかないなと思ったのは。

でもだんだん、オーバーオール来てるよね、とか、いっつも同じのばっかりだよねと声をかけてもらえるようになりました。内容はさておき、何者でもない自分に少しだけジーンズの色がついたような気がしたんです。

〈光らないかもしれないけど、光ったときには一番明るく光りたい〉

産業を作ること。

文化を作ること。

好きなものを好きって伝えること。

伝わらないかもしれないし、見返りも返ってこないかもしれない。

それでも作れたら、もし好きって返ってきたら、

そしたらそのときには全身全霊を持ってそれに応えたい。

来年からは色んな挑戦をするし、

どうなるか全く見えてないけど、

それでも光ったときには世界一というか、宇宙一明るく光る星になれるようにみんなで頑張っていきます。

素晴しい年末が皆さまを包んでくれますように!

ANTELOPE谷澤からでした!