こんにちは!ANTELOPEのやざわです!
これまでクラフトミードに関してスタイルや、飲み方に関してお届けしてきました!そこで今回は「どんな食事と合わせたら良いのか」についてお話していきます!お米とお味噌汁のような、そんな最高な組み合わせができたら笑顔の数も倍増ですよね!
ペアリングってなんだろう?
食事とお酒の組み合わせのことを「ペアリング」と表現することが多いです。ビアバーやレストランなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。良いペアリングの場合、お酒の良いところや料理の良いところがより引き立つこともありますし、お酒や料理の欠点を隠してくれる場合などがあります。いずれにせよ、良いペアリングを発見できるとより一層食事の場を楽しめること間違いありません!
そこで今回はペアリングをする際のコツも交えながら、クラフトミードの場合はどのような食事と合わせるとうまくいきやすのか紹介していきます!
蜂蜜に合う食材とミードのペアリングは鉄板
これからペアリングをする際の4つのコツを紹介していこうと思いますが、せっかちな方のためにミードと鉄板のペアリングを紹介します。
それが「蜂蜜と合う食材」です。
例えばチーズに蜂蜜をかけて食べるとか、生ハムとメロンを巻いて蜂蜜をかけて食べるとか、豚バラ肉と蜂蜜を一緒に炒めて食べるとか。世の中には蜂蜜と相性の良い食事が溢れています。蜂蜜の代わりにミードを合わせるという感覚でペアリングしていただけたら最高です!
特にチーズとミードの相性がとんでもなく良いです。甘みの強いミードならブルーチーズのように塩っ気の強いものと合わせるとか、すっきりとした甘さ控えめのミードならチェダーチーズのようなものと合わせるのがおすすめです!
フルーティー×スパイシー
クラフトミードにはいろんなスタイルがあって、果物を使ったフルーティーなものからスパイスを使った刺激的なものまであります。そんな味の幅が広いクラフトミードだからこそペアリングしやすい組み合わせが「フルーティー×スパイシー」です。
これはフルーツを使ったフルーティーなミードには、スパイシーな料理を組み合わせる。スパイスを使ったクラフトミードにはフルーツを使ったデザートなどを合わせるといったものです。スパイスを使ったクラフトミードのスタイルでは、キャプシキュメールといった唐辛子を使ったものが人気です。甘美な香りとピリッとくる爽やかな辛味が特徴的なこのキャプシキュメールとフルーツを使ったアイスクリームとかも最高です!
お肉にはサイザー
サイザーというのはリンゴを使用したクラフトミードのスタイルです。シードルとミードの中間のような感じです。そんなサイザーをお肉料理に合わせるのもオススメです!
リンゴと蜂蜜のそれぞれの香りが混在するサイザーは、特に豚や鳥料理との相性が良いとされています。是非特別な日のメニューに、お肉料理とサイザーを組み合わせてみてはいかがでしょうか!
こんな風にペアリングを探すコツが色々あったりするのですが、いろんなお酒の場合でも役立つ4つのコツを紹介していきたいと思います!
ペアリングに役立つ4つのコツ
①似たもの同士で
1つめのコツは、似た特徴のもの同士を合わせることです!軽い食事は軽いお酒と、フルーツがメインのものにはフルーティーなお酒を合わせる。そんな感覚です。
例えばさっぱりとした料理とすっきりとした辛口のワインを合わせるなどです。
クラフトミードでは、B. Nektar Meaderyがおすすめするペアリングで「サイザーとフレッシュなサラダ」のペアリングをおすすめしています。サイザーというのはリンゴを使用したクラフトミードのスタイルで、シードルとミードの間のようなものです。リンゴ由来の爽やかな酸味と軽いタンニンと蜂蜜の甘さは、そのままサラダのドレッシングになりそうな組み合わせですもんね。似た者同士を合わせるペアリングとしてわかりやすいのではないでしょうか!サイザーはお肉にも合うし、サラダにも合うという食中酒としてはもってこいなスタイルなんですね!
クラフトビールでは、フルーティーな香りの白ビールとフルーツタルトを合わせるといういかにもアメリカンなペアリング事例もあります。白ビールは麦芽の一部に小麦麦芽、あるいは生の小麦を混ぜているため色味が淡くなります。白ビールで有名なものは、ヒューガルデン・ホワイトや水曜日のネコなどが有名ですね!どちらも柑橘系の優しくフルーティーな香りが特徴です。
②色で合わせる
2つめのコツは、お酒の色と食事の色を合わせることです!白ワインには白身魚、赤ワインには赤みのお肉を合わせる。そんな感覚です。
クラフトミードは、原材料によって色みの幅が広く、ベリーなどのフルーツを使えば濃い赤色になりますし、色みの薄い蜂蜜だけで作れば綺麗な小麦色になったりします。濃い色のミードは味わいが濃いことも多いので、色の濃い料理(ローストしたお肉やボロネーゼなどのパスタなど)と合わせてみるのもありです。逆に色の薄いミードは比較的繊細なニュアンスのものが多いので、白身魚やサラダなどにもってこいです。
③お口直し
3つめのコツは、お口直しのために食事とお酒を合わせることです!特徴の強い料理を食べて、リフレッシュするためにすっきりとしたお酒を合わせる。そんな感覚です。ペアリングといわれると少し違うような気もしてきますが、辛い料理に生ビールを合わせると言われると納得しませんか!
例えばスパイスがたくさん効いた料理や、フライドポテトなどの油っぽいものにはお店で飲む生ビールのようにすっきりとして爽快感のあるものは相性バツグンですし、IPAなどのように苦みが強いものでも後味がしまって良いペアリングだと思います。
すっきりとしているクラフトミードには、辛味の強い四川料理やフライドポテトを合わせると爽快感があってお酒も食事もぐいぐいいけちゃいます!
④対比
最後のコツは、対比です!お互いの個性がはっきりしているもの同士をペアリングするというとても上級者向けのものです。逆の特徴を持っている者同士を組み合わせることもありまして、挑戦的ですがハマったときの気持ちよさは格別で忘れられません!
アメリカのオレゴン州にあるKookoolan World Meaderyがおすすめするペアリングとして、「甘みの強いミードとローストしたラム」のペアリングが紹介されています!ラムのはっきりとした独特の癖を、甘みも香りも濃いミードで支えるという上級者ペアリングですね!昔からラムと蜂蜜はもともと相性が良いと知られていたそうです。甘いミードのペアリングのペアリングに癖の強い料理を合わせてみるのも手ですね!
ビールの例も紹介します。有名なのは「黒い色のビールと牡蠣」。黒いビールは、原材料である麦芽(麦を発芽させて乾燥させたもの)を高温で焙煎し真っ黒になったものを全体の数%ほど混ぜて作られています。そのため、独特の香ばしい風味や苦み、チョコレートやコーヒー、あるいはレーズンのような香りが特徴的です。例えば、ギネスが黒いビールの中では有名な商品です。濃いチョコレートのような香りが強いので、牡蠣と一緒に嗜むとどっしりとした磯の風味と油分に支えられて、全体がぐっとまとまった印象になります。個人的にはスタウトに醤油っぽさを感じることも多く、磯の香りがするものとは相性がいいのではないかと勝手に想像しています。
他にも産地同士を合わせるという見方もあったりしますが、クラフトミードはまだまだ歴史が浅く、特定の産地に絞って生産したものというのがワインのようには多くありません。もしも、そんなミードに出会えたとしたら是非その土地で育った食材と一緒に合わせていただけたらと良いのではと思います!贅沢を言えば、それをその土地で食べることができれば文句なしですよね!
以上、食は五感を使って楽しみたい、やざわでした!
次回はクラフトミードの作り方について紹介していきたいと思います!どうぞお楽しみに!