泡盛の魅力を再発見した。というより、泡盛の魅力を知りませんでした今回のshimmerとのプロジェクトに誘ってもらうまで。
泡盛をもっと盛り上げたいという熱意に動かされたのもあるし、僕たちももっとお酒の深淵を覗いてみたいという単純な好奇心で前に進んだプロジェクトです。
泡盛が熟成されていたバレルでミードを熟成する。
シンプルなものの、どんなミードになってしまうんだろうという醸造家としての真ん中が震える企画でした。結果は見事なもので、「良い」ものになりました。12本/cs限りの発送で数cs分しか在庫がないですが熟成にも強いので化粧箱に入れて保管するのも有りです。
〈Awamori→Mead〉
泡盛は神村酒造さんの「暖流」。それをバーボンバレルで熟成をかけて、その樽が滋賀に来て、僕たちのミードが入る。
僕たちのミードが入っていた樽も同じ様に神村酒造さんのもとに届き、泡盛を熟成。2つの酒造場で、2つの色が交差していき、色味がお互いに溶け合ってきました。
文化が交錯することで人類は成長してきました。今宵もこうして、交わることのなかった2つのお酒が混じり合いました。飲んだことないものはとても怖いです。それでも恐怖とロマンは紙一重。ぜひ僕たちのロマンを感じてみて欲しいです。
〈Tasting Note〉
残糖が残ったミードならではの微量の白濁。香りに登ってくるアルデヒド様と透明な溶液感が泡盛が入っていた樽の歴史を感じさせてくれます。ボディーはとても厚く、甘みもしっかり乗せています。ホットケーキを食べているような、そんな笑みが浮かびます。
ーーー
スタイル:Awamori Barrel Aged Mead
ABV(アルコール度数):15%
炭酸:なし
内容量:720ml(化粧箱入り)
原材料: 蜂蜜(ミャンマー産)
甘さ(10段階):9(Very-Sweet)
飲み頃温度:セラー(8-12℃)
〈Mead making〉
ディープシークシリーズと全く同じ骨格のミードを届いたばかりの泡盛樽にすぐに投入して熟成させました。
僕たちがやったことはそれだけで、残りはミードのポテンシャルと、泡盛の樽が交わってくれることを祈り、引き抜くタイミングを伺っただけです。
新しい縁が生まれた瞬間でした。
〈Naming & Design〉
泡盛を、ローマ字で逆さ読みすると「Iromawa」。いろまわ。色周り。ということでColor Shiftになりました。文化が交錯することは表現したかったので、とてもしっくり来ました。
ラベルデザインは、暖流のデザイン感を残しつつ、ANTELOPEの三角が混ざるように意識しました。初めての形のボトルで透明なことも活かせるようなデザインになるようにしつつ、お互いの色味が混ざり合うことを表現するのにとても苦労しましたが、無事に完成しました。