〈Brewer's Note〉What Churchill Said

いい匂いって人それぞれ好みが違う気がします。
僕はすごく好きな匂いのミードがあって、それがこのWhat Churchill Said。長くて、言いづらいから僕たちはみんなチャーチルって呼んでるボトル。

ライムとジュニパーベリーを使っていて、ジントニックをイメージしている1本。オーソドックスなレシピなんだけど、結構色々細かい試行錯誤があって、そんな愛情たっぷりのミードの紹介です。

〈Bar→Factory〉

クラシックなカクテルがとても好きです。カクテル界のクラシックといえば僕はやっぱりジントニックが思い浮かびます。色んなところで思い出があって、そんなジントニックをイメージしたミードです。

プシュッと栓を開けたときの音や、グラスに注ぐと立つジンとライムの香りがとても心をワクワクさせてくれます。少し甘みがあって、華やかで、とても前向きな1本です。

ウィンストン・チャーチルも好きだったカクテル、ジントニック。
イギリスの魂とも言える1杯に敬意を込めて作ったミードです。アルコール度数は8%とミードの世界では低めですが、それでも万人に愛される味わいの構成だと思います。ANTELOPEのミードで、なにから飲むか迷ったらまずはここから。

〈Tasting Note〉

透き通った淡いイエロー。強めの炭酸に、心地よい緑色のブーケ。鼻から抜ける香りはまた少し毛色が違って、複雑でビター。甘いタッチですが、フィニッシュはライムの皮の渋みがあって、それもまた良い締り。ANTELOPEの代表的なClassicです。

ーーー

スタイル:Speciality

ABV(アルコール度数):8%

炭酸:あり

内容量:500ml

原材料: 蜂蜜、ライム、ジュニパーベリー

甘さ(10段階):7 (Sweet)

飲み頃温度:しっかり冷やして(4-8℃)

〈Mead making〉

ライムは、フレンチシェフに直々に教えてもらった手法で処理しました。沸騰する直前のお湯にライムのピールを3回くぐらす。そうすることで渋みが抑えられ、嫌な香りだけ飛ぶみたい。

それを発酵後期に一緒に絞った果汁と投入。

ジュニパーベリーは発酵前に40分蜂蜜に漬け込み、発酵後期にまたジュニパーベリーを投入。単純な味わいの構成だからこそ、色んなところで少しずつレイヤーを重ねることがクラシックの基本なのかなと勝手に想像してやってみています。

季節によって国産のライムになったり、メキシコのライムになったりしますがそれもまた楽しみにシーズン毎のチャーチル君を味わってみて下さい👏