香港のミーダリー・Howong Brewingとのコラボレーションミードの紹介です。昨年の年末に香港から日本に遊びに来てくれたHowong チームは元々クラフトビールの世界にいたそうで、すごくビールに詳しい女性二人組でした。
甘みのあるテイストが香港でとても流行っているようで、甘めのスタイルを作ることですぐに意気投合しました🦾
使う原材料は香港と、日本の、それぞれの「らしさ」が出せるものがいいねとなりました。
〈Hong Kong→Japan〉
台湾には大学生のときに行ったことがあるけれど、香港は行ったことがありませんでした。まさか香港の方から滋賀に遊びに来てくれるとは。
Howong Brewingには大切にしているフレーズがあります。それが、「日照夜霧」。日が出ているときは一緒に幸せを分かち合い、夜に霧が出ているときは一緒に我慢して乗り越えよう、というメッセージとのことです。そのメッセージ通り、すごく親切で、すごく一生懸命にコミュニケーションを取ってくれる素晴らしいチームでした。
仕込みのときも香港からとても高級な茶葉をキャリーケースにパンパンに詰めて持ってきてくれました。おまけの金木犀ティーもありがたく頂戴して、朝から香港満点でした。
コラボしたミードは半分をHowongの周年パーティー用に輸出し、残りの一部は発酵を再度させて、バレルで熟成させることにしました。こちらも仕上がりにとても期待が持てます🇭🇰
香港のジャスミン茶と、日本の柚子がミックスした香り。日中友好がどうだ、なんて考えたこともなかったけど、海を渡ったそのさきにミードを待ってくれてる人がいると思うと。元気が出ます。
〈Tasting Note〉
濁りのある深い黄色。ジャスミン茶の甘美が香りの後ろをそっと支える柚子の香りが親しみやすさもありながら、複雑な様相を呈しています。口に含むと濃厚なジャスミン茶の香りと蜂蜜の甘さを感じ、抜ける頃には柚子の渋みや酸味がフィニッシュを軽やかにしてくれています。
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スタイル:Speciality
ABV(アルコール度数):8%
炭酸:あり
内容量:500ml
原材料: 蜂蜜、ジャスミン茶、柚子
甘さ(10段階):7 (Sweet)
飲み頃温度:しっかり冷やして(4-8℃)
〈Mead making〉
ジャスミン茶は通常はさっと浸漬させて、あまり雑味が出ないように使うことが多いと思いますが僕たちはしっかりと長い時間ジャスミン茶を浸漬させて複雑なニュアンスも取り切ることにしました。
柚子は香りが経ちすぎないように使う量や、抜き取るタイミングにとても気を配りました。
工場全体にあふれるジャスミン茶と柚子の香りがとても心地よくて、毎日ジャスミン茶作ろうかなと思ったくらいでした。甘口のフィニッシュに軽やかな炭酸が、エキセントリックでいい感じ。