Poire/ポワレ
洋梨のことを指したり、洋梨版のシードルを指したりする。ペリーっていう表現のほうが一般的ではあるんだけども、僕達は常に一般とはズレているマーケットにいるのでそれくらいで心地良い。
Poire Shock / ポワレショック
僕達は和梨と蜂蜜、そしていつものお茶を愛する徒党・wacasuの多治見さんに選んでもらったナイスなお茶を合わせてみた。和梨は工場からすぐ近くのいえきち農園さんのものを、そしてお茶は鹿児島県の志布志市の堀口製茶さんの「べにふうき」を使用。
どちらも素晴らしい材料。ちなみに仕込みも完璧に近くて、めっちゃ変なホルモンがでたような作品です。
大阪心斎橋の素晴らしい立ち飲み屋「THE MUSEN IN SHOCK」の周年を毎年お祝いさせてもらっていて、今年は3回目。りんごを毎年使っていたのですが、今年は和梨。
異なる風、異なる文化が混じり合いそうな感じが本当に店舗の和気藹々、魑魅魍魎とした感じを映しているようでなりません。
言ってる意味はわからなくて大丈夫です、文章も音楽もリズムで感じ取りたいタイプのANTELOPEです。
〈Before → Now → Future〉
飲食店が3年で潰れる確率は、なんていう毒にも薬にもならないデータがあるし、それを例えにするのも全く気が進まないけど、こうして3年間も毎年ミードでお祝いをさせてもらえることのありがたみはすごい。
今年は梨。
来年はなんだろう?僕達自身もわくわくするし、僕達も来年の今頃まできちんと走り続けないといけない。依頼があろうがなかろうが、誰かに期待されているのではないかという疑惑はとても温かいプレッシャーである。
(ちなみに僕はプレッシャーに弱く、少年野球をしていたときは大事な場面で自分の打順が回ってくるよりは前のバッターが三振とかゲッツーになってくれることを強く願っていたタイプである)
wacasuのみなさんの協力も素晴らしい。本当にいろんなところを歩き、フィットする茶葉を探し、調理法、そして仕込みまで見に来る。普通はできない、というか、普通じゃない人もできない。
大事なのは統計データなんかじゃなくて、今この瞬間のガッツ。
(23年の周年ミード Apple in Shock)
〈Tasting Note〉
透明感ある色味、香りには梨の皮のかすかな硫黄臭と華やかな茶葉、そしてイーストのエステルが混ざりあう。丸みのある酸味に主張のある渋み、ドライなフィニッシュ、ガスの口当たりがとても気持ちいい。新しい出会い。
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スタイル:Poire w/ Honey and Tea
ABV(アルコール度数):9%
炭酸:発泡
内容量:500ml
原材料: 蜂蜜、和梨(いえきち農園)、日本茶(堀口製茶・べにふうき)
甘さ(10段階):2 (Dry)
飲み頃温度:冷やして(4-8℃)
〈Mead making〉
wacasuの多治見さんといっしょにお茶をきれいにだす方法を模索し、ともに仕込みました。2回目ということもあり、お茶のきれいな輪郭をともなった素晴らしい液体を抽出。そこに蜂蜜と梨を投入し、撹拌。冷却して発酵。主発酵終了後に澱を1度引き、充填。