〈Brewer's Note〉Join us

ANTELOPEをいつも応援してくださっているファンの方と一緒にレシピを作ったとっても思い入れのあるミードです。色んな魅力的なレシピの中から多数決で選ばれたのは、いちじくと胡椒を使った甘口のミード。

いちじくの旬にぎりぎり間に合い、胡椒は香り高いカンボジアのカンポットペッパーを現地から直送してもらいました。生ハムやブルーチーズとジョイナスしたいです🕊

〈Lovers→Factory〉

ファンとは、スポーツ・演劇・映画・音楽な どで、ある分野・団体・個人をひいきにする人だと広辞苑は言う。僕たちのことも贔屓にしてくださる方が日本にいるのかと思うと胸が熱くなる反面、いなかったらどうしたものかと思った日々も少なくない。

そんな感情がどこか頭の隅にあったので、ファンイベントを開催することを躊躇していた。でもみなさんの日々の支えでこうして3年間も走ってこれたのだから、開催するなら今年しかないと意気込んでみた。

ぱかっと蓋を開けてみると、そこにはたくさんの応募者が全国から。

嬉しい、というより暖かい。心臓の奥に火が灯るような感覚があった。そんな火付け役となってくださったファンの方と過ごした1日はかけがえのないもので、そんなみなさんと作るレシピだから楽しみも大きかった。

いちじくと黒胡椒。甘め。アルコール10%でガス付き。

自分たちの持っている全てを出すだけ出してみた一本です。いちじくって美味しい、黒胡椒って美味しい、ミードって美味しい。そう思ってもらえると嬉しいです。

〈Tasting Note〉

濃いゴールド。透き通った液体からはいちじくの秋らしい香りとカンボジアの大地が育んだ最高級胡椒カンポットペッパーの清々しさと少しの煙。甘いだけじゃないニュアンスが一層晩秋を思い出させてくれます。
心地よいガスに和菓子のような甘味。あんこのような雰囲気もあるフィニッシュ。複雑。

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スタイル:Speciality

ABV(アルコール度数):10%

炭酸:あり

内容量:500ml

原材料: 蜂蜜、いちじく、黒胡椒(カンポットペッパー)

甘さ(10段階):7 (Sweet)

飲み頃温度:冷やして(4-8℃)

〈Mead making〉

イベントを開催したのがちょうどいちじくの旬が終わる頃でした。さすがに手に入らないかと思っていましたが、愛知県に加工用のいちじくをまだ作ってらっしゃる石川農園さんと出会いました。

「加工用は送れないから自分たちで取りおいで」

もちろんです。持ち帰ってきたいちじくはすごい糖度で、香りもしっかり。いちじくの葉っぱもいい匂いだと1本持ち帰らせてもらったいちじくの大きな葉っぱは根っこからすごい甘い匂いがしました。
来年はこっちも使ってみたい🌿

黒胡椒はRaysfarmさんのカンポットペッパーを。初めて食べたときからRaysfarmの代表レイナさんを虜にし、そのままカンボジアで胡椒に携わる仕事をしたいとまで思わせた最高級黒胡椒。

卵かけご飯にかけてもいいし、何に使っても香りの立ち方がすごい。胡椒らしさをしっかりまとっていて、マデイラのような濃厚な甘味を想起させる匂いがあります。これを2回に分けてミードに浸漬させました。

辛味はなるべく出さずに胡椒のニュアンスを引っ張るオーダーだったのですが、どうだったでしょうか。よく出来てるといいのですが。

〈Label Design〉

もう4年の付き合いになる、なりちゃんに書いてもらいました。

「デザインについて」
今までとは少し違う感じです。人の絵を描こうか・・と思ったのですが、
描いてるうちに生まれる意味が、どこか受け取り手に押しつけているような感覚になりました。
加えて、antelopeがこれまでの歩みや、人との出会いは形には表し難い気がしたのも、。いつもと違う心の変化です。
できるだけ、心に残るけれど、頭には残らないような抽象的なものでアイデアを集めました。
考えているうちに、joinusは誰でも感じていいポジティブな感情であったり、
ウェルカムな場所がここにあることを感じられる温度が欲しいのだと解釈しました。
十人十色を大事にするantelopeだからこそ作れるお酒。
ファンの方の発案で生まれたミードは、みんなで形作って来たものだと思います。
私達がもつそれぞれの色。色が融合してひとつのものができていく。。
何か自由な発想で生まれるものの尊さを改めて感じています。
いちじくの赤、緑、黒胡椒の黒。をはじめとしたピンク、黄色、紫、青。カラーをたくさん散りばめてみました。
ファンミーティングをして、実際にお酒ができるなんて。。本当にすごいことです。
みんなで笑ってお酒を飲みたい。初めてantelopeのお酒を手にする方にも笑顔になってほしい。そのきっかけであり、
心を支えるようなデザインになっていればいいなと思います。