2026年に開催された世界最大級のミードコンペティション「Mead Madness Cup PRO 2026」において、滋賀県野洲市のミーダリー〈ANTELOPE Meadery〉が出品したミード「Aurea 13」が、大会最高位である「Grand Champion PRO 2026」を受賞しました。

公式の受賞記録に基づく限り、日本のミーダリーが同大会PRO部門でGrand Championを受賞するのは初となります。
世界最大級コンペティションでの最高位
https://meadmadnesscup.com/en/mead-madness-cup-pro-2026-2/

Mead Madness Cupは、ヨーロッパを中心に世界各国からプロおよびアマチュアのミーダリーが参加する、国際的なミード専門コンペティションです。PRO部門は商業醸造所のみが出品できるカテゴリーであり、香り、味わい、バランス、技術力、完成度などが総合的に審査されます。今年度は777種類のミードがエントリー。

Grand Championは各カテゴリーの上位銘柄の中から選出される大会最高位の称号であり、世界のミードシーンにおける品質の頂点を示すものです。
今回の受賞は、日本で醸造されたミードが世界基準で評価された象徴的な出来事といえます。公式発表および詳細は、プレスリリースにも掲載されています。(詳しくはこちら)


受賞銘柄「Aurea 13」について

今回Grand Champion PRO 2026を受賞した「Aurea 13」は、静岡県浜松市の養蜂家「養紡屋」塩見氏が採蜜した国産蜂蜜を使用したスパークリング・トラディショナルミードです。

Grand Champion受賞作「Aurea 13」

Aureaとは、ラテン語で「黄金」を意味する言葉。
日本の風土の中で育まれた蜂蜜の個性を、そのまま黄金色の液体として表現することを目指しました。
ANTELOPEでは毎年、塩見氏の蜂蜜を用いたミードを醸造していますが、2026年はレシピを刷新。ひとつの蜂蜜から全く異なる2つのスタイルを生み出す試みとして、「Aurea 13」と、その対となる「Aurea 31」を同時に設計しました。

同一蜂蜜から異なる構造を導き出せることこそが、ミードという酒の奥行きであり、素材の力がなければ成立しない挑戦です。
Aurea 13は、蜂蜜本来の香りを最大限に引き出しながら、軽やかな発泡感と伸びやかな酸を備えた設計。アルコール度数6%という飲みやすさでありながら、構造と余韻を感じられる仕上がりとなっています。本受賞は、醸造所だけでなく、日本の養蜂家が育んだ蜂蜜そのものの価値が国際舞台で認められた出来事でもあります。

滋賀・野洲から世界へ

ANTELOPEは、滋賀県野洲市に拠点を構える日本初のミード専門醸造所として2020年に創業しました。蜂蜜というシンプルな原料と向き合い、日本各地の農産物や発酵文化との融合を模索しながら、多様なスタイルのミードを醸造しています。
近年は国産蜂蜜への移行や設備拡張を進め、生産体制と品質管理の高度化に取り組んでいます。今回のGrand Champion受賞は、その継続的な品質向上の成果が国際的に評価されたものといえます。

今後の展開

ANTELOPEは2026年3月15日より新ラインナップのリリースを予定しています。今回の受賞を契機に、日本国内におけるミード文化の普及と、海外市場への展開をさらに強化してまいります。
ミードという古く、しかし新しい酒を通じて、人と人、人と土地をつなぐ存在であり続けることを目指します。

代表コメント

「滋賀県野洲市というローカルな土地から、世界最大級のミードコンペティションでGrand Championを受賞できたこと、並びに日本産ハチミツの価値が世界に評価された事実を大変光栄に思います。日本でミードを造る意義を問い続けながら、品質で世界に挑戦してきました。今回の受賞をゴールにするのでなく、日本のミード文化が発展していくきっかけにしていきます。」