フランス語で「双子」を意味するJumeauxは、新潟の酒屋・長谷川屋さんの2号店オープンを祝して作ったミードです。同じく新潟の阿部農園さんのル・レクチェとカリンを使用しており、口に含むと双方の香りが優しく頬の中をツンツンとしてきます。
乳酸による酸味もしっかりついてますが、これは家族構成で言えば定番で作っている「The Last Supper/ラストサパー」の双子のようなものだからです。最終的なアルコール度数やフィニッシュの糖度をなるべくラストサパーに近づけるような仕込みです。
カプレーゼやフルーツとの相性もとても良く、ランチからでもサクッと使ってもらえる1本になりました。ラベルのお花は僕たちからのお祝いの証。
〈Niigata→Peace〉
新潟の長谷川屋さんと阿部農園さんとコラボをすることが決まってからとてもワクワクした気持ちでいっぱいでした。ル・レクチェもカリンも初めて使う素材だし、青いうちに収穫していただいた双子のフルーツを自分たちで追熟させるのもとてもワクワクしました。
色んなワクワクが詰まって、リリース予定日も決まっていた中での1月1日の震災でした。
リリースどうこうよりも北陸地方のみなさまの無事がなにより心配で、無事が確認できた後は自分たちにできる手助けについて考えることになりました。僕は大学受験のいわゆるお勉強は得意でしたが、実社会での経験がなにより少なく、こういう場面でどのようなことをすべきか全くわかっていない質です。
僕たちのお酒を手に取ってくれた人が美味しいって少しでも笑顔になってくれたらいいな、むしろそれしかできることないかも、って感じで。本当は売上の一部を使ってボランティアをしようと思ったのですがニュースを見ていると被災地への一般アクセスはストップしていたので、今回はシンプルに売上1本あたり100円を寄付させていただきます。
とても製造量が小さく、胸を張って言える金額ではないかもしれませんが、少しでもpeaceが新潟から富山、氷見、金沢、能登へ広がっていくことを祈っています。
1月11日に長谷川屋さんの二号店オープンイベントにはスタッフの岡田くんが参加しますので、ニッコニコでお酒飲みましょう🕊
〈Tasting Note〉
色味は少し白濁した小麦色。軽い発泡性。香りは発酵によるニュアンスが強く、奥に柔らかいカリンの香りが佇みます。口に含む乳酸のアタックがあり、じわじわとル・レクチェ、カリンの奥ゆかしい香りが鼻を抜けていきます。ほっと一息ついて、食事を食べたくなる子です。
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スタイル:Melomel - Fruited Mead -
ABV(アルコール度数):10%
炭酸:あり
内容量:500ml
原材料: 純正蜂蜜、ル・レクチェ、カリン
甘さ(10段階):3 (semi-dry)
飲み頃温度:冷やして(4-8℃)
〈Mead making〉
スマートフォンの画面を通じて初めましてのご挨拶をさせていただいた阿部農園の阿部さん。おおらかで優しい人柄なんだろとすぐに伝わる感じ(わかった気になっただけ)。
絶対阿部さんの作る農作物美味しそう、って思ってコラボが楽しみすぎました。ル・レクチェとカリンの追熟方法もたくさんアドバイスを頂いて、自分たちで室温調製して、毎日フルーツを切っては食べ、切っては食べを繰り返したのがとても記憶に残っています。
日に日に香りと甘さが増してきて、ここだ!と思うタイミングで使用しました。
カリンは蜂蜜と一緒に熱を入れて煮込んで香りを出し、ル・レクチェは自分たちでピューレを作り発酵させました。
発酵後期にも両者を再度少量ずつ足して香りの層を作りました。
カリンは香りがとても強いので、気を抜くとすぐカリンに支配されてしまうと思って両者ともに双子らしく同じくらいのニュアンスに。マリオの名盤を遊びながらワイワイ飲むのも楽しいだろうなあ。
皆さんにとってもマリオの名盤はなんですか?僕は個人プレイ派だったので、スーパーマリオRPGです。パーティーはマリオ、クッパ、ジーノです。